ここまで気を使う大工はいるかな?
倉庫の入り口の梁なんだけど、
かなりスパンが広くてさ、三間(約5.4メートル)あるんだわ。
で、普通こういう所にはデカい梁を入れるか、なにか補強材をいれるんだが、今回は補強材はいれずに、デカい梁を入れた。
そこで、一尺五寸(45センチ)ものデカい梁を使うと、どこの大工もそれで安心して家を支えれると勘違いして何もしないんじゃないか?
けど 俺は違うぜ!
デカい梁の弱点 は、自分が重い って事なんだわ。
自分の重みに耐えれなくて、木が反って曲がってくるんだな。
そうなると、屋根をダメ にしてしまう。
そんな事では 造ってるのか壊してるの か分からないわ。
俺はそうならない為に、ちゃんと 補強材をいれて、 梁本来の力を存分に発揮 出来るようにしといたわ。
家は 形になってりゃいい ってもんじゃない!
優しくいたわりのある造り をする事が、住む人に安らぎ を 与えていくんだわな。
分かったかい?
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